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チンチラに合った牧草
チンチラは草食動物で乾燥地帯の繊維が多く低い栄養の物を食べています。一日分の食糧の75パーセントが牧草でなければいけないようです。
質は緑の方が新しく黄色い方が古くなり栄養が落ちます。
選ぶには確り乾燥され香がよくカビの匂いがしない長めの物、短く切られた物は歯の削る役目になりません。無農薬で化学肥料使わない化学処理しない物。収穫後1年以上保管しない。
自然に乾された物の方がビタミンDが多く含まれる。
販売されている袋の下に沢山粉になってないか確かめる。
あまり潰されてない物。
保管は涼しい湿気のない光が当たらない所。
一番刈り、二番刈り、三番刈りがあります。
一番刈りが繊維がもっとも多くチンチラに適してます。
一番刈り食べてくれない場合、少し種類替えてみるか北海道のチモシー一番刈り、少しアメリカ産より柔らかくなるので試して見て下さい。
歯を削るには固めの物がいいですが食べないチンチラのために、固めの一番刈り食べるチンチラはそのまま固めのチモシー与える方がよいです。
牧草食べてくれないチンチラには朝に牧草あげて夜ペレット与えるなど工夫してみて下さい。
食べないからと香をだそうとして電子レンジで温める人いますが、栄養が減少しますので勧めません。
2番刈りは葉っぱが多くなり茎が細く柔らかくなるので、歯を削るには適してないですし繊維の量が下がります。
その代わり窒素、タンパク質、脂肪、デンプン、糖分の量が多くなります。
三番刈りを日本では栄養がないので、底に敷くようにしているようですがチンチラの尿がかかって、カビが生えやすくなるので勧めません。又、チンチラがこれを沢山食べて、繊維の多い一番刈りをあまり食べなくなる可能性が高くなるので勧めません。
カビからマイコトキシンになりチンチラに害を与えます。
自然のようにチンチラの好きな物、食べさせたくなるのは山々ですがチンチラが好きな物ばかり食べると栄養が偏ってしまうので、毎日繊維の高い牧草確り食べさせてあげる事が大切です。
色々ある中でチモシーとオーチャードグラスがチンチラの必要な栄養に合っているようです。
カルシウム、タンパク質の高いアルファルファやクローバーだけ沢山食べさせると結石ができやすくなるので注意して下さい。
ペレットにもカルシウム入っているので、そこのところ計算して与えて下さい。メーカーによってはカルシウムの量書かれてないですが、入ってますのでなるべく調べた方がいいです。
カルシウム必要以上とると排出しますが、結石になりやすくなり奇形な骨になる事があるそうです。
後、ペレットに粗タンパク質が18% あったとしたらアルファルファやクローバーなど与えると太り過ぎ、腸内細菌のバランスが悪くなったり、腎臓に負担になります。
成長期、妊娠期、乳授期は粗タンパク質20%が必要になります。
ビタミンAも必要以上与えると胚子が奇形になったり、肝臓で脂肪が分解されなく骨の傷害が起こる。
炭水化物を必要以上とると太り過ぎ、いくつかの器官の働きが悪くなり、続けると心血管疾患、糖尿病になる。
天候、切り方、乾燥の仕方、出穂期、満開期、土地の性質で栄養の量変わります。
多窒素条件で栽培されたイネ科牧草等には硝酸塩(硝酸態窒素)が、多量に含まれている場合があるそうです。これを家畜が多量に摂取すると、食欲減退、歩行不安定等の症状を示し、重症の場合は起立不能となったり突然死する事もあるそうです。
下に書いたカルシウムはフランスの資料で、日本の表見るともう少し低い数字の物もあります。
アルファルファ ルーサン、ムラサキウマゴヤシとも言う。
マメ科ウマゴヤシ属多年草カルシウム(1.80%) 大人のチンチラにはカルシウム、タンパク質が高いのでたまに与えるぐらい。
妊娠時期、乳授期、成長期に少し多めに与える。毎日与えてはいけない牧草。
ペレットに粗タンパク質18% 、カルシウム1.5% 以上あった場合大人のチンチラに与えると結石になりますので注意して下さい。
オオアワガエリ イネ科 多年草 チモシーグラス チモシー とも言う。カルシウム(0.66%)チンチラの主食として合っている。
カモガヤ (鴨茅) イネ科カモガヤ属の多年草オーチャードグラス、ダクチリスとも言う。チモシーより柔らかくなる。カルシウム(0.58%)チンチラの主食として合っている。
スズメノチャヒキ属 、単子葉植物イネ科繊維は他の牧草よりあるが下痢になった時か便秘になった時またはたまにあげる事をブリーダーさんは勧めてます。
ムラサキツメクサ シャジクソウ属 アカツメクサ、クローバーとも言う。 カルシウム(1.5%)カルシウム、タンパク質が高いのでたまに与えるぐらい。妊娠時期、乳授期、成長期に少し多めに与える。ペレットに粗タンパク質18% 、カルシウム1.5% 以上あった場合大人のチンチラには与えると結石になりますので注意して下さい。
エンバク イネ科カラスムギ属に分類される一年草で燕麦オートムギ、オーツ麦、オートと呼ばれる。オーツヘイはエンバクが青い状態で乾燥された物。糖質が高いのでたまに与えてよい種類です。カルシウム(0.2%)
クロー平野の牧草 フランスブーシュ・ドュ・ローヌ県 550 km2 の場所でとれる牧草。カルシウム(1.1%) 色々な種類の牧草が入る。たまに与える牧草。ペレットに粗タンパク質18% 、カルシウム1.5% 以上あった場合大人のチンチラには与えると結石になりますので注意して下さい。
麦 カルシウム (1.1%)たまに与えてもよい物。ペレットに粗タンパク質18% 、カルシウム1.5% 以上あった場合大人のチンチラには与えると結石になりますので注意して下さい。
チリの写真愛好家ニコラス・ラオスさんに頼んでサイトに載せる事を許可してもらった野生の短尾チンチラの写真。2010年8月21日撮影した物。
食べている所の方も動物保護のサイトに頼んだのですが、サイト放置状態のようで返事きそうにないのでリンク入れときます。
Animales en peligro de extinción en Chile (チリの絶滅になりそうな動物のサイトスペイン語)
バックに生えているのがNasella chilensis だと思います。チリの日の出と日没を調べるとロス・アンデスの6月20日一番日が短い日で日の出8時44分日没18時43分1月が一番日が長く日の出6時37分日没20時54分。コピアポ6月20日日の出7時31分日没17時54分1月日の出6時51分日没20時38分アントファガスタ6月20日日の出7時23分日没18時02分1月日の出6時59分日没20時31分。
夜行性だと思ってましたが正確には薄明薄暮性だそうです。薄明(明け方)と薄暮の時間帯に活発な生き物。日中でも外に出て草食べてます。
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1998年に尾長チンチラを放して何を食べていたか研究した結果のどの食物を食べていたか。表になってます。
植物の名前はスペイン語です。横に食べた部分です。
サイトに写真載ってます。
チリの植物の名前のためそのまま載せます。
スペインの獣医さんのサイトより
アラカビイアエキゾチッククリニックサイト (スペイン語)
Bridgesia incisaefolia 実
Calandrinia grandiflora 葉
Cordia decandra 種
Ephedra andina 茎
Flourensia thurifera 葉
Gutierrezia paniculata 葉
Leucocoryne purpurea 葉と根
Nasella chilensis 茎と葉と種
Notholaena mollis 葉
Opuntia spp. 根
Proustia baccharoides 茎と葉
Puya berteroniana 葉
Trichocereus chiloensis 根
Trichocereus coquimbensis 実
スペインの資料見ると炭水化物が書かれているのですが、他見ても大抵書かれてないです。スペインのペレット見ると理想よりかなり多く入ってます。チンチラの必要な栄養は研究されてないが、長い間飼われて計算された数字のようです。
栄養素 |
理想 |
牧草 |
チモシー |
アルファルファ |
|
タンパク質 |
16 % |
10,50 % |
9,00% |
15,00 % |
|
炭水化物 |
36 % |
46,33 % |
44,85% |
38,20 % |
|
脂肪 |
4 % |
1,97 % |
2,58% |
1,80 % |
|
繊維 |
36 % |
32,80 % |
35,00% |
34,30 % |
|
ミネラル |
8 % |
8,40 % |
8,00% |
10,70 % |
|
カルシウム |
0,30-0,60% |
1,06 % |
0,40% |
1,55 % |
|
リン |
0,15-0,60% |
0,28 % |
0,17% |
0,24 % |